――主に携わる2つの事業について具体的にご説明いただけますか。
水田:「1.共用促進法に基づく施設の整備・運用」では、SPring-8やSACLA、J-PARC等の大型施設整備や運営を国の立場からサポートしています。
「2.研究プロジェクト等で得た既存の研究設備・機器のネットワーク化、外部共用」では、大学の研究機器を中心に学内の研究室において分散管理されている機器の研究組織単位による一元管理サポート体制の構築に向けた支援、一機関に一つと持てないような先端的な研究施設・設備を国内でネットワーク化し広く研究者の方々に活用いただくための支援等を実施しています。
――様々な方と接する機会が多いようですが、研究基盤整備の仕事を通して特に大変なことは何でしょうか。
水田:「研究基盤は存続することが当たり前」という認識を持たれている点です。大学の先生方などから「なぜ構築したサポート体制やネットワークは継続して支援できないのか?」というお話をいただくことが多々あります。正直、耳が痛いです。継続しずらい原因としては、国の財政事情が厳しくなっていることが理由として挙げられます。